元料理長の肩書きで失敗しない転職の方法

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自分の厨房の常識は世間の非常識と痛感しています。
料理の世界に身を投じ、一筋でやってきたからこそ、同業他社でも転職は不安しかないと思います。

 

コツコツ歩んで料理長にまでなったのに、そのキャリアが別の職場では評価されない・・・なんてやりきれないですよね。

 

実は調理師の転職を上手くやるには、ちょっとしたコツがあるのですが・・・今回はなぜ、料理長経験者の転職がうまくいかないのか?

 

その理由をお答えします。

 

 

料理長経験者の転職が難しいと言われている理由

 

料理人にとって料理長とは特別な存在です。各調理場においては万能とされているのに、なぜ難しいのでしょう?
偏見も入っているかもしれませんが、あてはまることは結構あります。

 

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新しい職場の若い人が話かけにくい

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自分のやり方でないルールに抵抗がある

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今までの経験が邪魔をして組織に同調しにくい

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料理中心の話題ばかりで社会情勢に疎い

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予想以上にPCスキルが低い

 

厨房でアルバイトでもできる仕事の、洗い物や片付けなどの雑用は若い人達が中心に行います。
たとえ元料理長だろうが、新しい職場で慣れないうちは洗い物などをやらざる負えません。

 

その厨房での洗い方や片付け方を知りたくても、どこかの元料理長ともなると相手は身構えてしまい、教えてもらいにくい状況になってしまうんです。

 

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また、別の厨房で働き出すと「なに?このルール」と謎の決まりがあったりします。
新人のうちは言われるがままだけど、料理長経験者なら気付くことが多くこのジレンマが苦しめます。

 

そして他部署との付き合い方でも苦労します。
料理長であったうちは、他の部署であっても向こうから挨拶しに来てくれますが、これからはそうでありませんよね。

 

新しい職場で早く慣れるためには、自ら動かないとなかなか前へ進みません。

 

もし、新しい職場の料理長候補であっても、厨房内の仕事は末端まで知っておく必要があります。

 

元料理長というプライドもあるでしょう。
しかし、看板をいつまでもぶら下げずに、一旦は看板を外してどこまでフラットに周りと付き合えるかが鍵になってきます。

 

 

料理一筋タイプは転職に有利な資格を持っていない人が多い

 

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原則料理人は、調理師免許が無くてもこの業界で働く事ができます。

 

私自身が18歳に調理師として働き、27歳の時に転職先で求められるまでは、調理師免許が必要と思っていませんでした。

 

大手ホテルでの経験とそれまでの経歴だけでなんとかなっていたので、必要に迫らることはなかったのです。

 

転職の際に、入社後に調理師免許を取得すること提示され、しぶしぶ取得したくらいです。

 

「料理人」になりたいだけなら、それほど、調理師免許は重視されていない私事の事例です。

 

すみません。話を本題に戻しますね。
そんなに重要視されていないけど、調理師なら最低限の資格として求められることがあるのが私の感覚です。

 

調理師免許さえ取得していれば、どこでも調理師として認められるため、それ以上を求める必要はない。

 

しかし転職先の一般企業では評価もされません。
調理師免許を取得していて当たり前ですけど、普通なのです。

 

料理コンクールなどで入賞の経験があっても、マイナーな大会では不十分、せめて同業者にわかってもらえないと、転職先ではあなたの魅力を伝えることはできません。

 

料理の腕を磨いていれば周りが認めてくれる。
これは転職では通用しませんよね。

 

履歴書に書ける、あなたの付加価値を示すにはどうするか?

 

おすすめの方法は近年、大手ホテルの料理長クラスに必須とされている国家資格の「専門調理師、調理技能士」

 

受験の条件は、実務年数が6〜8年、調理師免許を取得してから3年以上。
「調理師学校を卒業しているか、いないか」でかわります。

 

試験内容は、学科と実技。調理師学校を卒業していれば、学科は取得しているはずなので免除されます。

 

調理師学校を卒業していなくても、勉強さえすれば・・・難しいけど大丈夫かな?
(調理師学校へ通っていない私でも、一応受かりました。)

 

実技は制限時間内に決められた料理を作ること。
時間内に仕上げるのはもちろん、下処理から調理工程まで厳しく採点されます。

 

調理場で何回か練習できれば合格できると思います。
だけど、練習できる環境がなく、いきなり本番では残念な結果に終わる可能性はかなり高いです。

 

使える鍋などの調理機材の数は限られていますので、段取りをシュミレーションして試さないと調理工程が思ったように進まずに、時間内に終わらない可能性が高いですからね。

 

練習できる環境を用意できるかがポイントになると思います。

 

専門調理師うんぬんって言いましたけど、実際には調理師って履歴書に書けることって少ないんですよね・・・
大きな料理コンクールの入賞はハードル高すぎるし、必須とされる資格は無いし

 

だからなかなか転職時の職務履歴書に書けることがないんです(泣)

 

 

口下手で文章が苦手も原因の一つ

 

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調理師って口下手な人がホントに多い。
仕方ないですよね。口を動かす暇があったら手を動かせってよく言われたものです。

 

料理は言葉で伝えるより、やってみせないとわからない事が多い。
企画をプレゼンすることもないし、うまく話しをまとめる必要がないんですよ。

 

文章にしてもそうです。企画書や報告書を書くこともないため、伝えたいことをまとめるのにあまりにも不慣れです。

だけど、いくら料理長経験者であっても、この条件をみてどう思いますか?

  • 転職先の面接で、
  • 履歴書に光るポイントがなく
  • 口下手で
  • 文章もまとめきれない

 

「職人さんだから仕方ないよね」
と思ってくれればラッキーですけど、今の時代では難しいかもしれません。。

 

反対に、「料理の世界で上の立場にいた人が、下の立場で働けるのだろうか?」そう思われると大変です。

 

そうならないために、料理人といえども努力が必要な時代ですよ。今は。

 

アドバイスですが、かなり有効な方法があります。

 

それは、何でもいいので興味を持った資格を取ることです。
選ぶ資格は、ガチの資格より趣味に合わせた資格の方がおすすめ。

 

コーヒーやお酒関係など、何となく調理師に関わった資格でもグッド。
履歴書に書いてしまえば、相手は必ず興味を持ち質問してきます。

 

仕事から離れた内容の会話になり、相手も聞いてくれる空気になるでしょうし、あなた自身も話やすい内容ですよね。

 

空気を和ませてから、また仕事の話をすればうまく伝えることができますよ。

 

ここで問題となるのは、どうやって資格を取るかですよね。

 

マイナーな資格の講習はほとんどが土日。
調理師が土日に休みを取るのは難しいのはよく知っています。

 

なら、今の時代に合わせて自宅でオンラインだけで取れる資格がベストと考えました。

 

自宅でカンタン資格取得なら【ラーキャリ】

 

一度取得してしまえばいつでも使える方法ですし、転職後の厨房でも調理以外の知識で会話のきっかけになります。

 

面接がうまくいき、入社すればここから本番。
元料理長として腕のみせどころです。

 

 

料理長のキャリアが管理職として評価されないこともある

 

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よくあるケースが、会社によって調理場での立場と役職はイコールではないこと。

 

つまり、役職が係長で料理長の会社もあれば、課長で料理長など会社の体制によって違うことが問題です。

 

役職が違えば、会社から求められることもかわってくるため、料理長の経験だけでは相手も判断しづらいのです。

 

特に外資系ホテルやセクション数が多い大きなホテルでは、役職によってやるべきことがはっきりわかれているので管理職としてみられないこともあります。

 

 

料理長の経験が評価されやすいポイント

 

調理場において料理長は無二の存在なので、その経験は転職先でも有利になります。

メニューを書けること
原価計算ができること
仲間に仕事を振り分けられる

料理長ならメニューを書けて当たり前です。
だけど、経験のない人にメニューを書いてと言っても、なかなか思い切れない部分です。
原価計算もある程度の立場がある人しか行いません。

 

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仕込みを振り分け、厨房全員の仕事を均等に終わらせる考えを持ち指示できるのは、それなりの経験が必要です。
若い料理人は、人に仕事を説明してやってもらうより、自分でやった方が早いので自身で突っ走ってしまいますからね。

 

料理長の立場でしかおこなえない経験は貴重な魅力となります。

 

 

専門調理師取得者は調理師学校の教員になる道もある

 

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意外と知られていないのですが、専門調理師の試験に合格すれば、資格取得と同時に調理師学校の教員資格も与えられます。
そこでは料理長の経験は、かなり有利になるでしょう。

 

改めて料理の基本を学び、料理長としての経験の数々をこれからの調理師へ伝え、成長する姿を共にする喜びに目覚めるかも知れませんね。

調理師学校の教員でも、調理に関する団体へ加入してさらに上を目指すことも可能です。

 

生徒数と学校の利益が直結しているので、給与にも比例してきます。
人口の多い都会に住んでいるなら、調理学校の教員も選択肢に入れてもいいと思います。

 

 

40代までに転職を決めないと条件は一気に厳しくなる

 

調理師に限ったことではないのでけど・・・
どの仕事でも年齢と共に立場が上がりますよね。そして頂上へ移るほど人数は少なくなります。

 

厨房においても、料理長は1人で副料理長が2人・・・
そこでステップアップできなくて、違う職場を求める最も多い年代が40代です。

 

しかし転職では40代以上の求人は極端に減ります。
セクション長や料理長、副料理長がその年代に多く、同世代の新人は求められていないことと、40代の新人を募集するなら20代の新人の方が人件費が安くなるからです。

 

表を見てわかるように、女性は25歳、男性は45歳を超えると有効求人倍率を割ってしまっています。

 

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厚生労働省 東京労働局から抜粋

 

有効求人倍率とは
公共職業安定所(ハローワーク)に申し込まれた求人数を求職者で割った値 を表したものです。
例えば、企業からの求人は5人しかないのに、仕事を求めている人が10人いるとします。その場合の求人倍率は、5÷10=0.5倍というようになります。求人倍率は、仕事を求める人が多くて1倍に満たないと、仕事が見つけにくいということを示します。

 

ハローワークに頼らずに自身でアンテナを高くして、情報を集める必要があると痛感します。
仕事を選ばなければいいのでしょうが、調理師として研鑽してきた経験を無駄にはできません。

 

 

転職したが合わない・・・どうすべきか?

新しい職場で厨房の空気感や人間関係、求めていた仕事(料理)と違い過ぎた、人員配置で自分が入る余地がなさそうなど、実際に働いてからしか感じられない部分の悩み

 

その場合どうするか?

 

取りあえず続けつつ、次の職場を早めに探すことが正解だと思っています。
長引けば頼られることができてくるでしょうし、そうなってから辞めては迷惑がかかります。

 

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しかし、色々な条件を考えてベストな職場を選んだのですから、次の職場を探しても自分の条件を下回る職場しかない・・・と思っていませんか?

 

ハローワークがあるのに、なぜ就職サイトがこんなに増えているのか?
それは、ハローワークにない非公開の求人を独自に抱えているからです。

 

ただ公開する行政サービスとは違い、キャリアを認めてくれる就業先の紹介など、独自のサービスも充実しています。

 

相談窓口のある大手の就職支援サービスが、まずはおすすめです。

 

 

料理人と相性のいい動画配信でプラス10万円

 

これからでも必要な知識さえ身に付けて取り組めば、ひと月50万円以上も可能です。

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「料理」という配信するコンテンツをすでに身に付けている料理人は、you tubeとの相性がバツグンです。
顔出しなし声出しなしで、リアルに3カ月でひと月プラス5万円も可能な副業です。続ければ、半年先にはプラス10万円以上も見えてきます。

 

全く知識が無くても始められる配信の詳しい方法は後でお伝えしますね。
先にyou tubeが持つ可能性をお知らせしたいと思います。

 

有名な料理人の方々が配信されている、たくさんの料理動画がyou tubeにあるのは、みなさん知っていますよね。

 

でもね、you tubeって有名とか無名とか関係ないのですよ?
企業から依頼され、料理講習会を開催するレベルの方が配信する動画・・・ガチガチの料理の内容だったら誰が見ます?

 

同職向けのレベルの高い動画より、魅力ある動画の方がyou tubeではだんぜん価値が上ですよ。

 

例えばこのような動画です。
多分(元?)プロの料理人の方が1作っていて、顔出し無し、声出し無しなのに非常にセンスよく作られています。

 

 

シンプルな動画の作りだけど、編集がすごく上手で、これからパズる(SNSで話題になること)可能性が高いと思っています。

拡散を狙った仕掛けもあるのですが・・・それはまた別の話

そうなれば収入は一気に3倍に膨れ上がる。

 

ここからは独り言ですが、もし私がするなら・・・

 

動画のコンテンツ(料理の内容)はネットできっかけだけを見つけて、自分でアレンジすればいいだけなので苦労はないかな


 

ただ、動画のための機材や編集は素人なので、しっかり直球で学ぶ必要はあると考えます。
例えばこういうところで公式【副業の学校】

 

ネットで調べれば、「you tubeの始め方」とかありますよ?
でも情報が曖昧過ぎる。
・・・で、どうしたらいいの?ってなる自分が目に見えているから、ちゃんと習いたい(汗)

 

熟練者に教えてもらうのは、料理もyou tubeの始め方も同じ。
やり方次第で短い期間で結果が狙えます。

 

you tubeがこれだけ馴染んだことは、料理人にとっても大きなチャンスです。
努力次第ですが、毎月プラス10万円あったらどうでしょう?

 

調理師って、長い修業期間を経たのち、数少ないチャンスを引き込んだ人だけが料理長になれるんですよね。

 

だけどゴールと思っていた料理長になっても、険しい道のりが続きます。
なら、料理に対してのゴールはそのままで、もっと充実できる方法があると思うのです。

 

こういった手段でも、料理人がもっと充実して前へ進め、さらに高みを目指すことができればいいと思ってお伝えしました。